夏野菜の中で、この時期からが種蒔きにちょうどいい というものがあります。
それはモロヘイヤ で なんで?かというと
陽が出ている時間が短いと花芽が形成されるという短日植物だからなんです。
短日植物は、普通は夏の終わりから秋にかけて花を咲かせて種を実らせます。
けれど、モロヘイヤ は特に日長に敏感で
まだ日が短いうちに種を蒔くと、収穫期の前に早々と花が咲き始めてしまうんですね。
たとえば、一昨年は4月の上旬に蒔いて、半数以上が生育初期に花芽をつけてしまいました。
(急いで花を全て摘んで、その後はちょこちょこ咲く花を取り除きながら収穫していました)
それをふまえて昨年は4月の終わりに蒔いたところ、なんとかセーフ。
それで今回は、さらに心配のない時期を選んで種蒔きしたんです。
モロヘイヤ は、どんどん枝分かれして増える葉を摘み食用にする野菜なので
早々に花が咲いて種ができ始め、葉の成長がにぶってしまったらガッカリですし
葉はものすごく栄養価が高い反面、種には食べたら有害な成分が含まれているので
できた種を避けながらの収穫はとても大変になってしまいます。
そういったことから
日が長くなってから種をまき、日が短くなるまでにたっぷりと収穫する、というサイクルで栽培するのがいちばん良いんですね。
とかく、野菜は何でも早めに蒔いて長くたくさん収穫しよう!みたいなイメージがあったりもしますが
モロヘイヤ に関しては、逆にやや遅めに蒔いて育てるというくらいでちょうどいいと思います。
これまでの話は、ここ南関東での露地栽培のことなので
地域や環境が変われば、適した時期や栽培方法はまた違ってくるのかもしれません。
いずれにしても、栄養たっぷりのモロヘイヤ は
ぜひぜひ! 夏場におすすめしたい野菜です。
今後も時折り、成長過程をアップしていきますので
楽しんで見ていただけたら、と思っています^ ^
藤沢市内、ぬくもり畑より。。。