今日は畑の準備のひとつ、「畝立て」のメリットをちょっとお話しようと思います。
農業を始めた頃は、いわゆる自然農的なものを目指していたこともあって
とくべつ、畝を立てるとか、畝の高さを野菜ごとに変えるとかいうことはしていませんでした。
地面の草を抜いたり刈ったりして、表面の土をほぐして
そのまま種を蒔いたり苗を植えたりという感じで。
ところが、雨が続いたり一気に大雨が降ったりすると
種が流されたり野菜が急に枯れてしまったり
栽培が上手くいかなくなる、ということがナゼか多いなぁーと気づきはじめたんです。
それは、もともとうちの畑の土がやや粘土質で水はけが良いとは言えない感じだったので
余計に分かりやすい形で表れたんだと思います。
野菜には水分を好むものと、そうでないもの、
土壌湿度に強い、弱い
など特性の違いがあります。
そういったことを理解せずに一辺倒、
どの野菜もみんな同じ栽培の仕方で上手くいくはずがないと分かるまでにそう時間はかかりませんでした。
水分を好む野菜でも、水がはけずに土が過湿の状態であれば酸素不足になり
一定の菌類が増えて病気になったり枯れてしまうこともあります。
その土地の土質でかなり変わってくるとは思いますが、
この野菜には生育上、どんな特徴があるんだろう?
ということを知ったうえで
寒暖差や雨量の予想もしながら、
畝の高さや形を考えていくことが大切になってくると思います。
そうしていくことで、もちろん100%の正解は無いにしても
その土地での野菜栽培のコツみたいなものが徐々につかめてくるんじゃないかと思うんですね。
私もまだまだ途上です。
試行錯誤を続けながら、気候変動の激しくなるこれからも
コツコツと農業をやり続けていきたいと考えています。
今回の話が、家庭菜園などを始めたいという方や、野菜づくりを始めたばかりという方の
参考に少しでもなったら嬉しいです。
これは、ニンジンを蒔く前の畝。。。
藤沢市内、ぬくもり畑より。。。